動物達の生きていく為の能力は非常に多様で、環境や生息地に応じてさまざまな方法が存在しています。
ここでは、自然界のなかで、時には過酷な環境に立ち向かいながら生きる動物たちの生きる能力をみてみましょう。

その1 すみかを変える
最初は、季節や環境に合わせて住む場所を変える、ということです。
例えば渡り鳥などは、季節や環境の変化に対応するために、長い距離を移動し、食物や繁殖地を目指します。
その行動は生態系において重要な役割を果たしていて、有名なものの一つにツバメがあげられます。
ツバメは春に日本に飛来し、秋になると東南アジアやオーストラリアへと移動します。ツ
バメは主に昆虫を食べるため、寒い冬には食糧が不足する地域から温暖な地域へと移動します。
次に、シギやチドリの仲間も渡り鳥として知られています。
シベリアやアラスカで繁殖し、冬になると南半球の温暖な地域へと移動します。
ハシボソミズナギドリは約30,000キロメートルを渡ることで知られており、その飛行距離は世界の鳥類の中でも最長クラスです。
さらに、ガンやハクチョウなどの大型の水鳥も渡り鳥の一種です。
これらの鳥は比較的重い体を持ちながらも、数千キロメートル以上の距離を飛行します。
ガンはシベリアから日本や中国へ、ハクチョウはシベリアから日本や韓国に飛来します。
途中広い湿地や湖を休息地として選び、体力を回復させながら目的地へと向かいます。
渡り鳥たちがやってきて、また飛び立っていく姿は、私たちにも季節の移り変わりを感じさせるドラマティックな瞬間ですね。
その2 群れをつくる

ふたつめは、オオカミなどに代表されるように、群れを作って行動する、ということです。
生存戦略として群れを作ることには、さまざまなメリットとデメリットがあります。
群れを作ることで食料の探索や捕獲が効率的になります。
狼の群れは協力して大きな獲物を狩ることができ、単独での狩りよりも成功率が高まります。
群れを作ることのもうひとつのメリットとしてあげられるのは、防衛力の向上です。
多くの目と耳があることで、捕食者の接近を早期に察知しやすくなり、個々の生き物が捕まる確率が低くなります。
群れで行動することで、捕食者を威圧し、攻撃を回避することができる場合もあります。
しかし、群れを作ることにはデメリットも存在します。
群れの中での競争が激しくなり、食料や繁殖相手を巡る争いが生じ、個々の生き物にとってはストレスやエネルギーの消耗を招くことがあります。
また、群れの規模が大きくなると、病気や寄生虫の感染リスクが高まります。密集して生活することで、病原体の伝播が容易になります。
さらに、群れのリーダーシップや序列の問題もデメリットとしてあげられます。
リーダーが不適切な判断を下すと、群れ全体が危機にさらされることがあります。
生き物が群れを作ることには、リスクとリターンのバランスが存在します。
群れを形成することで得られる防御力や効率性の向上は大きな利点ですが、内部競争や病気のリスクも無視できません。
生物の種類や生息環境によって、群れを作る戦略が有効かどうかは異なりますが、自然界においては群れを作ることが多くの生物にとって有利な選択であることが多いです。

群れをつくる、という点に似ていますが、集団行動も天敵からの防衛に役立ちます。
例えば、イワシは小型の海洋魚であり、捕食者から身を守るためにいくつかの効果的な自衛手段を持っています。
イワシは数千匹からなる大きな群れを形成し、これにより捕食者が特定の個体を狙いにくくしています。
この集団行動は「ボール・スクール」とも呼ばれ、捕食者に対して視覚的な混乱を引き起こす効果があります。
次に、イワシは高速で泳ぐ能力を持っています。
捕食者が接近すると、群れ全体が一斉にスピードを上げ、急激な方向転換を行います。
この素早い動きにより、捕食者が追いつくのを難しくします。
さらに、イワシは繁殖力が高く、数多くの卵を産むことで種の存続を図っています。
多くの卵が生まれることで、捕食者に一部が食べられても全体としての個体数を維持でき、その結果集団や群れが失われることを防ぐ、ということです。
この様に魚の群れや鳥の群れは、個体がまとまることで捕食者が特定の個体を捕まえにくくする効果があります。
また、群れの中には見張り役をする個体もおり、天敵の接近をいち早く察知して警告を発します。
その3 うまく逃げる・隠れる

しかし群れを作れない生き物はどうなのでしょうか。
ひとことでいえ、そういった動物たちは、逃げることや隠れることの能力を向上させてきた、といえます。
生き物が天敵から隠れる戦略は、自然界における生存のための重要な適応行動の一つです。
例えば、ウサギはその小さくて愛らしい外見とは裏腹に、自然界での生存において非常に巧妙な戦略を持っています。
まず、ウサギは非常に敏捷で速く走ることができるため、捕食者から逃れるのに有利です。
特に後ろ足が強力で、急な方向転換や高いジャンプが可能なため、追跡者を撒くことができます。
また、ウサギの目は頭の側面についているため、ほぼ360度の視野を持ち、捕食者を早期に発見することができます。
また、ウサギは夜行性であり、昼間は巣穴や隠れ場所に身を潜め、夜に活動することで捕食者に見つかりにくくしています。
夜行性とは、動物が主に夜間に活動する特性のことを指します。
こうした夜行性の動物は昼間の間に暗い場所に隠れることで、昼行性の捕食者から身を守っているのです。
多くの動物が夜行性を選ぶ理由は、昼間の暑さを避けたり、捕食者から逃れるためです。
ウサギ以外でも、フクロウやコウモリは夜行性の代表的な動物であり、暗闇の中でも優れた視力や聴覚を持っています。
例えば、フクロウの目は非常に大きく、光を多く取り込むことができるため、暗闇でも視界が良好です。
また、コウモリはエコーロケーションという能力を使って、超音波を発し、その反響音から周囲の状況を把握します。
このような特性は、夜間の狩りや移動を効率的に行うために進化したものです。
これにより、夜間でも効率的に餌を探すことができるというわけです。
また、砂漠地帯に生息する多くの動物も夜行性であり、昼間の過酷な暑さを避けることで生存率を高めています。
夜行性の動物には、特有の適応能力があります。
そして夜行性は生態系においても重要な役割を果たしています。
夜行性の動物は、昼行性の動物と異なる時間帯に活動するため、資源の競争を避けることができます。
これにより、同じ環境内で多様な生物が共存することが可能になります。
しかし、夜行性の動物たちは人間の活動や人工照明の影響を受けやすく、その生存に影響を及ぼすこともあります。
したがって、夜行性動物の生態を理解し、自然環境を保護することが重要です。

その4 仲間どうしのコミュニケーション
さらに、コミュニケーションも重要な役割を果たしています。
動物たちは視覚、聴覚、嗅覚、触覚を駆使して情報を交換し、仲間との協力や警戒を行います。
イルカはエコーロケーションを使用して周囲の環境や仲間の位置を把握します。
エコーロケーションとは、発した音波が物体に反射して返ってくる音を聞き取ることで、物体の位置や形状を認識する能力です。
この技術を使って、イルカは暗い海の中でも効率的に仲間と連絡を取り合うことができます。
イルカは身体言語も駆使します。
尾びれを打ち鳴らすことや、水面を跳ねる行動は、他のイルカに何かしらのメッセージを伝えるための手段です。
また、イルカ同士が体を触れ合うこともよく見られます。
これには親密さや信頼の表現が含まれ、群れの結束を強める役割を果たしています。
さらに、イルカは遊び心があり、共同で遊ぶこともコミュニケーションの一環とされています。
これらの多彩なコミュニケーション手段により、イルカは複雑な社会構造を維持し、協力し合って生きています。

しかしこれは動物達だけではなく昆虫たちにも同様にあります。
まず、フェロモンと呼ばれる化学物質を使ったコミュニケーションがあります。
フェロモンは特定の行動を引き起こすために昆虫が放出する化学信号で、異性を引き寄せるためや警告を発するために利用されます。
特にアリやハチのような社会性昆虫は、フェロモンを駆使して集団行動を調整します。
他にも、一部の昆虫は触覚や聴覚もコミュニケーション手段として用いられます。
例えば、カブトムシやコオロギは脚や翅を使って音を出し、これを仲間が感知します。
また、アリは触角を使って互いに情報を交換します。
これにより、食物の位置や巣への道筋を共有することができます。
これらの方法を駆使して、昆虫たちは効率的に情報を伝達し、複雑な社会生活を営んでいます。
このように、動物達はさまざまな生存戦略を駆使して、厳しい自然環境の中で生き延びています。
それぞれの戦略は進化の過程で培われたものであり、自然選択の結果として非常に洗練されたものとなっています。
これらの生存戦略は、動物たちが直面する危機に対する適応、進化の証であり、生き物たちが命を繋ぐための重要な手段であるといえそうです。
動物達のこうした能力は、分野によっては私たち人間以上のものも数多くあり、驚かされることも珍しくありません。
そうした生き物たちの素晴らしい特性や能力に注目してみると、私たちの毎日ももっと面白く興味深いものになるかもしれませんね。
ペット愛葬社 国本
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