夏が終わり、
秋の涼しさを感じる季節となりました。
秋晴れの陽気が心地よい日で、
沢山の方々にご参列いただきました。
YouTubeにて、法話の様子も公開しておりますのでご覧ください。
⇓ こんな法話をいただきました ⇓
皆さま、おはようございます。
雨の方も少しもっていただいて、
今日はなんとか霊前供養出来たと思います。
お盆の期間中、
そして先週のお彼岸の期間中という事で、
ご先祖様や、皆さまの亡き動物たちに
手を合わせる機会が多かったかと思います。
“追善供養の誠を捧げる”という事でございます。
さて、その『供養』という事でございます。
『供養』の文字を頭の中で思い浮かべて下さい。
まず供養というのは、
自分の心を差し上げるという事ですね。
今日でしたら、
動物たちに自分の想いを差し上げるという事です。
そして、差し上げる事によって、
自分たちの心が養われるという事で、
『供養』をしている訳でございます。
自分たちの色々な想いがあるかと思います。
その想いを動物たちに差し上げているんですね。
差し上げる事によって、
自分たちの心を養うという事が、
この追善供養の在り方だと思っております。
今日は、動物たちの供養ですが、
「どうして動物たちに
供養しなければいけないのだろう」
という事でございます。
人間というか、私たち生物というのは、
聞いた事あるかと思うんですが、
仏教では『輪廻転生』というのを
繰り返していると云われているんですね。
亡くなって、また違う世界や、
違う生き物に生まれ変わるという風に
仏教で説いているんですね。
例えば、私たち、今、人間として
この世に生を受けて今生活していますけども、
亡くなった後、次、
輪廻転生というのを繰り返しますので、次、
何に生まれ変わるかというのはまだ分からない。
定かでないんです。
もしかしたら、わんちゃんや猫ちゃんに
生まれ変わるかも知れません。
また、お花や、そういう草や、そういう物に
生まれ変わるかも分からないんですね。
それも、ただ生まれ変わるという訳ではなく、
「過去にいただいた“縁”によって
生まれ変わるんですよ」
という事を仏教では説いております。
そして、生まれ変わった生物なりの、
“生老病死”というのがあるんですね。
“生老病死”って聞いた事あると思うんですが、
仏教では、もう生まれてからすぐに、
苦しみが始まっていますと言っているんですね。
生まれて万歳じゃないんです。
「生まれたその時は、
もう苦しみの世界なんですよ」
という風に説いているんですね。
生れて来る苦しみですね。
老いて来る苦しみですよね。
病気になった苦しみや、死に対する苦しみ。
これを“生老病死”と言いまして、
もう、本当に、この世界では、
「この生老病死は切っても切れない様なものだ」
という風に仏教では説いております。
どうですか、皆さま方。
楽しんで、もう笑って過ごせて、
毎日毎日笑って過ごせて…
それ一番いいですけどね。
そうじゃないと思います。
苦しんだり、辛かったりもあるかと思います。
そういう風に繰り返しているんですね。
それは、例えば、我々人間だけではなく、
例えば草木もそうですよね。
花でしたら、ばーっと花が咲くんです。
綺麗な花が咲くんですが、
だんだん枯れてゆく苦しみを
味わっているんですね、花もね。
最後には散ってしまうという苦しみを
味わっている訳でございます。
その生老病死の苦しみというものから
解き放たれた状態ですよね。
それを悟りの世界と。
苦しみも無い悟りの世界や
仏の世界という風にいわれております。
それに、なるべく苦しみを味あわない様に、
次の来世で苦しみを
味あわない様にして行って欲しいと願う時に、
この『供養』とか、『回向』という
言い方があります。
回向というのが、今日みたいに、読経ですね。
読経の功徳。
要するに、お経の功徳。
簡単に言うと、お経のご利益に皆さま方の
願いを乗せて伝える事によって、
動物たちが今度、また輪廻転生を繰り返した
次の世界に行った時に、
出来る限り苦しまない様な、
安楽の世界に行けるようにしてあげて下さい、
導いて下さい、という事で
仏様に手を合わせてお願いするという事でございます。
動物たちの思い出に馳せて、
そして皆さま方の心の安らぎになってゆくのが
幸いだと思っております。
これが追善供養という事でございます。
お盆を通して、または、先週のお彼岸を通して
手を合わせる機会が多かったかと思います。
是非、そのお気持ちを忘れずに。
また皆さま方には必ず、
そういう風にしていただけるはずなんです。
私もいずれ亡くなります。
皆さま方もいずれ亡くなります。
その時に残されたものが、私たちのために、
追善ですね。
供養していただく事によって、
自分たちが安らぎの世界へゆくという事を
願っている訳でございます。
動物たちにも、皆さま方本当に、沢山の想いや、
沢山の癒しをいただいたかと思います。
返しきれない様な想いがいっぱいだと思います。
ですからこうして、此処へ
足を運んでいただけるんです。
そのお気持ちをどうぞ、
追善供養に捧げてあげて下さい。
今日は、どうもありがとうございました。
ようお参りいただきました。
【担当:卜部】
《次回の法要の日程をお確かめください》
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