動物が入ったことわざの中で今回はお馬さんが入ったものをいくつかご紹介させていただきます。

【生き馬の目を抜く】
「生き馬の目を抜く」という言葉は、とても厳しい競争や激しい状況の中で、他人を出し抜いて自分が勝つことを意味します。馬がまだ生きているうちに目を抜いてしまうほどの速さや鋭さを表現しています。もっと簡単に言うと、誰かよりも早く行動して勝つことを言います。
「あの子はテストでいつもトップの成績を取っている。まさに生き馬の目を抜くような努力をしているんだね。」
この場合、その子が他の子よりも一生懸命勉強して、どんなに難しいテストでも良い成績を取ることを表現しています。
【馬が合う】

「馬が合う」という言葉は、互いに気が合ってうまくやっていけることを意味します。この表現は、人間関係が良好であることを示すときに使われます。もともとは、馬と騎手の間に良い関係が築かれ、うまく連携が取れることから転じたものです。いくつか例文をご紹介します。
「新しい同僚とはすぐに馬が合ったので、仕事がとてもスムーズに進みました。」
この文では、新しい同僚とすぐに良い関係が築けたため、仕事が順調に進んだことを表しています。
「彼とは趣味が同じだから、最初から馬が合って楽しい時間を過ごせました。」
この文では、共通の趣味があるために、最初から気が合い、一緒に楽しい時間を過ごせたことを表しています。
「あの二人はいつも一緒にいるね。本当に馬が合うんだね。」
この文では、二人がいつも一緒にいることから、互いに気が合っていることを表しています。
このように「馬が合う」という言葉は、人と人との間の良好な関係を示すときに使われます。
【馬の耳に念仏】

【下馬評】
「下馬評」という言葉は、主に「世間の評価」や「一般的な意見」を表します。特に、特定の人物や出来事に対する一般の意見や予測が話題になるときに使われます。
この言葉の由来は、中国の古代に遡ります。古代の中国では、高官や偉い人が馬から降りて人々と話をする場面があったそうです。このときの評判や意見を「下馬評」と呼ぶようになり、次第に一般的な意見や評価を示す言葉として使われるようになりました。
具体的な使い方としては、以下のような例が考えられます。
「新しい総理大臣が就任しましたが、下馬評では彼の政策に対して賛否が分かれています。」
この文では、新しい総理大臣に対する一般の意見や評価が分かれていることを表しています。
「映画の公開前から下馬評が高く、公開日が待ち遠しいです。」
この文では、「下馬評」が高いというのは、その映画に対する評価が高いことを表します。
「下馬評」という言葉を使うことで、世間の反応や評価について話す際に、より具体的で理解しやすくなるでしょう。
【駒を進める】
「駒を進める」という言葉は、元々は将棋やチェスの用語から来ています。将棋やチェスでは、駒というのはゲームで使う駒のことです。この言葉の意味は、ゲームの中で自分の駒を前に進めることですが、比喩的に使うことで、目標に向かって進めることや、状況を良くするために行動を起こすことを意味します。
例えば、学校での勉強を例に挙げてみると、もし数学のテストでいい点を取りたいと思っているなら、まずは基本をしっかり理解することから始めます。これが「駒を進める」ことに当たります。問題を解いたり、先生に質問したりして知識を深めることで、少しずつ目標に近づいていくわけです。
また、部活動の話でも「駒を進める」という言葉を使うことができます。例えば、サッカー部のキャプテンがチームを強くするために練習メニューを工夫したり、新しい戦術を試したりすることも、「駒を進める」と言えるでしょう。チーム全体の成績が上がるように、少しずつ前進していくことを意味しています。
つまり、「駒を進める」というのは、自分の目標に向かって一歩一歩前進していく行動を指し、目標達成のために努力していることを表す言葉です。
【塞翁が馬】
「塞翁が馬(さいおうがうま)」という言葉は、中国の古代の故事に由来しています。この言葉は、人生の幸運と不運が交互にやってくることを示すものです。具体的には、「塞翁が馬」という故事は、ある老人(塞翁)が家で飼っていた馬が逃げてしまったものの、その馬が戻るときに新たに立派な馬を連れてきた、という話から来ています。その後、その馬の子が戦争で重宝されることになり、最初の馬が逃げたことが結果的に良いことに繋がった、という例です。
この故事が伝えたいのは、一見悪いことが実は後で良い結果を生むことがある、ということです。逆に、最初に良いことがあったとしても、それが後に悪い結果を生むこともある、という点も含まれています。
例えば、ある人が転職に失敗して落ち込んでいたとします。しかし、その後新たな仕事で出会った人たちが大変良い影響を与え、その結果、自分がやりたかった仕事に出会えた場合、初めの失敗が最終的には良い結果をもたらしたということになります。こうした経験を表現する時に「塞翁が馬」という言葉を使います。
つまり、「塞翁が馬」とは、人生において良いことも悪いことも予測できないという教訓を含んだ言葉と言えます。
【将を射んと欲すれば先ず馬を射よ】
「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ」という言葉は、目的を達成するためには、その目的を直接攻撃するのではなく、まずその周辺や関連する部分に手をつけるべきだという意味を持っています。
この言葉の由来は、中国の古典に登場する故事に由来します。
故事では、敵の将軍を倒したいなら、直接将軍を狙うのではなく、まずその将軍が乗る馬を射抜くべきだと説かれています。将軍の馬を失わせることで、将軍自身を無力化し、結果的にその将軍を倒すことが容易になるという戦略です。これにより、直接攻撃するよりも効果的に目標を達成できることを示しています。
例えば、ビジネスの分野で新しい市場に参入したい場合、いきなり大手の競合企業に対抗しようとするのではなく、まずその競合企業の関連分野や下請け企業との関係を築くことが戦略として考えられます。これにより、競争力を強化しつつ、徐々に主要な市場に進出することが可能とします。
また、勉強においても、難しい問題を解こうとする際に、まず基礎的な知識をしっかりと理解し、関連する基礎問題を解くことで、最終的には難しい問題にも対応できるようになるというアプローチも「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ」の考え方に通じるものと言えます。
このように、「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ」という言葉は、直接的なアプローチが必ずしも最善策ではなく、時には間接的な方法がより効果的であることを表しています。戦略的に物事を考える際に、この言葉を参考にすると、目的達成への道筋が見えてくるかもしれません。
【何処の馬の骨】

「何処の馬の骨」という言葉は、その人の素性や背景が全く分からないことを表します。この表現は、相手の出自や信頼性に対する疑念や不信感を示す際に使われます。日本語の慣用句として、特に相手が怪しい、信頼できない、あるいは正体不明であるといったネガティブなニュアンスを含んでいます。
この言葉の由来は、馬の骨がどこから来たのかが分からないということから、そこから派生して「出所が不明なもの」や「よくわからない人物」という意味が込められるようになったとされています。
例文としては
「彼がどこの馬の骨か分からない(どこの会社の社員なのかもわからない)し、信頼性が不明だから、取引は慎重に進めよう。
「新しくできた飲食店のオーナーがどこの馬の骨か分からないので、少し心配だ」
などがあげられます。特に相手の信頼性や出所に不安を感じるときに使われます。この慣用句は、相手に対して失礼になる場合もあるので、使い方には注意が必要です。
【馬脚を現す】
「馬脚を現す(ばきゃくをあらわす)」という言葉は、隠していた本当の姿や本性を見せることを表します。この言葉は、元々は「馬の脚」という意味ですが、転じて何かを隠していたり、嘘をついたりしていた人物が、その嘘や隠し事がばれてしまう状況を指します。つまり、偽装や隠蔽していたことが明らかになるという意味です。
例えば、あるビジネスマンが会社の成功を自分の手腕だけで成し遂げたと自慢していたとします。しかし、実際には他の社員の努力や支えが大きかったのに、その事実を隠していたとします。そんな中で、そのビジネスマンが他の社員に対して不公平な評価をしていることが次第に明らかになり、周囲の人々がその人の真実の姿を見抜いたとき、そのビジネスマンの「馬脚を現した」というふうに言います。
また、別の例として、映画で俳優が善人を演じていたが、実際にはその人が悪い行動を取っていると分かるシーンがあったとします。そのときも「馬脚を現す」と言います。このように、隠していた本性や偽りが明るみに出ることを「馬脚を現す」と表現します。
【野次馬】

動物が入ったことわざ・慣用句の中でお馬さんが入ったものをいくつかご紹介させて頂きました。
ご存知の方も多かったのではないでしょうか。
機会がございましたら、別の動物編もご紹介させていただきたいと思います。
ペット愛葬社 吉田
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